日時:2015月3月7日 19:00〜21:00
場所:立教大学 第12号館
本日、第4回勉強会を開催予定しました!
テーマは「リーダーシップについて内省を試みる」。
リーダーシップの定義とリーダーシップの本質についてまずは確認しました。
リーダーシップの本質は「信頼」。
リーダーシップという特異性を許容するにはまず信頼を築く必要があります。
いきなり突拍子もないことを行えば、周りはついてきません。
まずはチームの文化に沿って、チームに貢献し、先輩と同輩の信頼を得ることが必要です。
そして仕事を任されるようになってから、特異行動(=イノベーション)が認められるようになってきます。
次にフォロワーについて
歴代のリーダーには必ず「フォロワー」が存在しており、そのリーダーシップが良いものか悪いものか、関わらず優秀な「フォロワー」が存在していました。
フォロワーの役割にはpassiveとactiveがそれぞれある。
ただ従うのか、それとも全員で問題解決に能動的に取り組むのか。
個人的な感想では、組織が成熟していない場合は、activeなフォロワーを期待するのは危険な因子を孕んでいるのでは無いかと思います。
個々人に「考える」ように勧めるのは言うまでもなく必要だとは思いますが。
activeとpassiveのバランスが大事なのかもしれません。
総括として、理想的、一般的なリーダーシップというものはなく、多数ある見本手本を参考に自分なりのリーダーシップを考え続けることが重要だということを再確認しました。
今回の課題は「自身のリーダーシップ経験を言語化する」。
非常に様々な意見が飛び交いました。
一人目の先生は、下に2人のスタッフを指導する立場の理学療法士。
キーワードとして「自由」「決定力」「迅速な対応」の3つ
「自由」とは個々人の自由裁量を認めるということ。
「決定力」とはみんなの意見を聞きつつ、方針をきめること。リーダーが揺れていると組織がまとまらない。とのことでした。
「迅速な対応」とは問題が生じた時に、解決へ導けるかどうか。通常業務へすぐに戻れるか。
個人的には「迅速な対応」について興味を持ちました。マニュアルに載っていないことに対して舵を取れるかどうか、にリーダーシップに必要な「危機管理能力」ではないかと感じます。
二人目の先生発表。
キーワードは「統率力」「決断力」「企画力」「包容力」。
企画してもフォロワーがついてこなければ、何もできないとの意見であり、先に挙げたフォロワーをどう能動的にするかという話とつながっている気がします。
順番としては「包容」し、「統率」し、「決断」し、「企画」する。
先生のお話を聞いていて、やはりいきなりイノベーションを行うのではなく、まずはチームの安定を意識されているのだなと感じました。
新たな企画を実行するに当たっても、無理がないかチームの土台から考えるそうです。
三人目の先生。なんとイメージするリーダーは高校の部活顧問。
その顧問から得たキーワードは「正確な予測」「誠実」「真摯」。
興味深いのは「予測」でした。先生は予測を不確実性を含み、「こうなると良い」という予測を提示することとしていました。つまりこれはビジョンではないかと感じます。「私達のチームはこうなるんだ」という方向性を指し示すことで、チームの結束力、リーダーとフォロワーの関係性が構築されることにつながるのではないかと感じました。
また先生はリハのリーダーであり、病院でのフォロワーでもあります。
フォロワーとしては求められるものを正確に受け取ることに気をつけているそうです。
リーダーとしての企画を通すために、相手からの情報を裏まで把握することが経験上重要であると感じているそうです。
求められていることに答えるだけでは、前に進まないと感じることが多いそうです。
「チャンスを逃さない」
四人目の先生は、「理念」「対話」「柔軟性」「責任感」をキーワードに。
人を機能として見ない。多様な人材こそが最大の資産。
フォロワーを成長させ、潜在能力を引き出す。
良いリーダーは多数のフォロワーを育成し、もって社会に大きな貢献をする。
常に準備をしておくことがいい。
以上の観点からご意見を述べて頂きました。
5人目の先生はキーワードを「個人」「対人」「対組織」にわけて考えて頂きました。
「公平性」「意思決定」「目標設定」「信頼」がキーワードとしてピックアップされました。
公平性は時間を守ること。すべての患者さまに平等。
意思決定はリーダーが行う。または決定権を委ねる。
目標設定は科の方針、目標を掲げること。
信頼は発言内容に一貫性をもたせること、決められたことは守ること。
リーダーとフォロワーの認識の違い。
大きく違う可能性あり。
以上、お話頂きました。
今回の個人的なキーワードは「時の利」です。
企画しておいたことをどのタイミングで出すか。
同じことでも響く時と響かない時があると感じます。
次回、勉強会の予定につきましては追ってアナウンスさせて頂きます!