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第4回学術集会の様子(2016.3.13)

第4回学術集会のテーマは「応用行動分析学の新しい扉ー部門管理への応用の可能性ー」

 

特別講演は東船橋病院リハビリテーション科の松井剛先生より「リハビリテーション部門運営におけるパフォーマンスマネジメント」というテーマでお話しいただきました。

 

東船橋病院はリハスタッフ16名の組織。スタッフ全員が患者、またはスタッフ教育に「応用行動分析学」を導入しています。取り入れている場面としては「意欲」「技術」「知識・考え方」「会話」「信頼関係」など。

 

応用行動分析学とはSkinnerにより提唱された学問。個人と環境の相互作用を分析し、改善可能な行動を変化させるために用いられます。

 

例として「質問をしない新人」は「意欲がないからだ」とレッテルを貼るのではなく、新人を取り巻く環境を分析します。具体的には、目標とする質問回数は提示されているか?、質問時間帯は提示されているか、質問行動に対する賞賛はあるかなど。

 

環境を整えることとで、望ましい行動(例えば積極的な質問ができるようになること)を強化していくことができるというお話でした。

 

患者だけではなく、スタッフ教育、学生指導などなど、今まで分析してこなかった事柄について、「応用行動分析学」というスキームを用いて分析することは大変有意義だと思われます。

 

午後の講義は当研究会スタッフの小諸より「応用行動分析学を用いた実際の管理運営」についてお話しいただきました。

 

特別講演にて説明いただいた応用行動分析学を、実際の組織運営にどのようにいかせるのか?

実践いただいた貴重な例として提示していただいたと思います。

 

職場でのペーパーワークに関して応用行動分析学を導入。トライ&エラーで介入に対して、結果を適切に評価しており、質の高い組織運営の一例となったのではないかと思われます。

 

応用行動分析学に限らず、知識を得て、実践し、振り返りを行う。当然のことですが、そのプロセスを丁寧に実施することが非常に重要だと感じました。

研究発表では、実際に現場で改善したいとする問題点に対して、解決策を立て、評価・考察がされていました。

学術集会での発表は回を増す毎に、内容が洗練されており、来年度は文書化、論文化までたどり着きたいと感じました。

 

是非ご興味を持たれた方は来年度の学術集会、定例勉強会への参加をお待ちしております。

 

【アンケートの結果】

 

集計数:15名
【問1】特別講演、講義、研究発表の満足度
  特別講演:4.43点(満点5点)
  講義:4.58点
  研究発表:4.46点
【問2】各改善点の希望人数
  日程:1名
  開催場所:0人
  プログラム構成:0人
  その他:2名(広告、アナウンスの充実と空調について)
【問3】今後取り上げて欲しいテーマ
  モチベーション:4名
  離職:4名
  組織論:3名
  戦略論:2名
  リーダーシップ:7名
  教育論:4名
  コミュニケーション:5名
  人材育成:6名
  ストレスコーピング:3名
  その他:0人
【問4】今後研究会に参加したいか
  4.53点(満点5点)
【問5】よく見るホームページのコンテンツ
  学術集会のお知らせ:7人
  スタッフコラム:3人
  部門運営のヒント:5人
  学術集会・定例勉強会の様子:3人
  ホームページは見たことがない:3人
  追加して欲しいコンテンツ:0人
【問6】
  ・色々興味深かったです。ありがとうございました。
  ・質疑応答が現場レベルであり、対話的で良かった。
  ・ミドルポスト・コア人材に関してのテーマで講義が聞いてみたいです。経営学部など医療以外の講師の先生のお話でも面白いのではと思いました。
  ・大変勉強になりました。ありがとうございました。
  ・会場が寒かったです。
  ・新人管理職の私にとって、質疑応答も含めすべてが初耳の内容で(同職場の演者の内容以外は)とても勉強になりました。今日の内容を参考に、管理部内の問題を把握しより良い現場にしていきたいです。
  ・本日は初めての参加でも分かりやすい講演でとても勉強になりました。セラピスト中心なので、
他職種に学んでいただけるとよい内容だと思いました。ありがとうございました。