コメディカル組織運営研究会
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仕事をする上で、社会人にとっての基礎スキルとして大切であると言われているホウレンソウ(報告・連絡・相談)。最近はコロナ禍の影響により、飲みニケーション等での会話も出来なくなり、ホウレンソウだけではコミュニケーションが機能しなくなってきた印象を受けます。また、昨今の働き方の見直しにより、業務の効率化を追求したことで、個人の成果ばかりが気になり、助け合うことが薄れてきていることを感じることはありませんか。こうしたコミュニケーションだけでは、人を成果を出すための道具としてしか見られなくなり、やがて職員のモチベーションが下がるのではないかと感じています。
そこで今回ご紹介するのが、「ザッソウ」という考え方です。ザッソウとは「雑談+相談」を合わせたものと、「雑に相談する」という意味があります。
なぜ「雑談+相談」かというと、雑談があることで相談のハードルが低くなり、人間関係が構築されやすくなることで、心理的安全性が高い環境を作ることができるからです。また、「雑に相談する」ことは、自分なりに結論が出てから相談するのではなく、まだ考えている途中、状況をつかみ切れていない状態であっても相談していいとすることで、相談する側もされる側も安心して気軽に話をすることができます。
ザッソウを気軽に出来るようにするためには、自然とザッソウするような機会づくりが重要となります。例えば、朝や夕のミーティングの場面をザッソウの場とし、雑談をしながらお互いの仕事や、仕事をしている中での気づきを話していくことで、困っていることが解消したり、助け合いのきっかけができたりすることをしていきます。また、ITツールを使ってザッソウする環境づくりとして、「仮想オフィス」というものを使用し、時間と空間の揃う場があることで、ザッソウが生み出されるとのことでした。私が働く職場では、同好会という機会を通じて、会の目的が共有された中で、年代関係なくザッソウする場があります。
以上、「ザッソウ」についてご紹介しました。コロナ禍でコミュニケーションが少なくなっている今、「ちょっとザッソウしない?」、「今、ザッソウいいですか?」、と「ザッソウ」を組織の公式コミュニケーションにしていくのはいかがでしょうか。
2020年11月2日
N.K
<参考・引用図書>
ホウレンソウに代わる「雑談+相談」 ザッソウ 結果を出すチームの習慣 倉貫義人 JMAM
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