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no.69 「リーダーシップと信用と権限 その2」

 おかげさまで当研究会のメンバーも徐々に増えてきました。スタッフコラムはメンバーが持ち回りで執筆するため、当初は半年に1回くらいの頻度で回ってきていたのですが、現在は1年に1回の頻度です。コラムを書くのが久しぶりすぎて「何を書こうかなぁ」と思いながら昨年書いた自分のコラムを見直してみました。

 

 昨年のコラムタイトルは「リーダーシップと信用と権限」。中々鼻息の荒そうなタイトルですね…。文章の最後に「どうすれば「信用」と「権限」を得られるかについては、またの機会に記したいと思う。」と書いているので、今回はその続きを書いてみようと思います(大汗)。

 

 前回のコラムで私が述べた趣旨は、「リーダーシップを発揮したかったら、信用と権限がないと無理だよ」ということでした。リーダーシップ研修を受けた後の人々は、すぐにリーダーシップを発揮して現場を導きたがりますが、信用と権限という前提条件がないとカラ回ってしまうと私は考えています。普段から信用を蓄積しておくこと、権限を委譲してもらうことがリーダーシップには重要です。

 

 ではどうすれば信用を蓄積できるのか?私は「贈与」から始めると信用は蓄積しやすいと考えます。ここでの贈与とは何か形のある物質ではなく、相手方への行動も含みます。例えば依頼された仕事をしっかり行うこと、部下の相談を遮らずにしっかりと受け止め、「あなたの意見・想いはキチンと受け取った」と示すことも贈与と考えます。さらに贈与されたものの質が高ければ高いほど信用は高まります。言われた仕事を十二分で返すと、信用が向上するのは想像に難くないですよね。よって何か依頼を受けた場合は、真摯に返すことを意識すると良いかもしれません。依頼は「相談」など形を変えることが多いので注意が必要です。

 

 また身も蓋もない話ですが、信用は「見た目」からも蓄積されるのでは、と最近は考えています。「信用」できそうな人は、背筋が伸びていてハキハキしている、みたいな漠然とした印象がありますよね。これも自分が渡したいかどうか関係なく相手に送られる贈与の一部なのかなと考えています(頑張ってイケメンになろう…)。

 

 話が逸れましたが、以上が私の考える信用の蓄積方法です。権限については次回、、、だとまた1年後になってしまうので、最後に簡単に記します(汗)。権限は乱暴に言えば役職とイコールと、ここでは考えます。役職はその時々によりポストが空いているかどうか、役職にふさわしいスキルを持っているか(脳血管疾患チームのリーダーを、治療経験のない人には任せないですよね)、関係者の各々から信用を蓄積しているかなどの条件を鑑みて決定されると思います。よってリーダーシップを発揮するために権限を得たいのであれば、どういった要件をクリアできれば良いのか考えておくこと(可能であれば上司に確認しておくこと)が大事かもしれません。もちろん役職につかなくても得られる権限はあるかもしれませんが、それは相応に小さいものです。

 

 以上のようなことを1年前は考えていたのでした。今でも思うことは「与えよ、されば与えられん」というのは真理だなぁということです。誰も片づけないゴミを片付けることが、いずれ自分がチームを導く時の役に立つかもしれませんね。

 

2019年5月2日

 R・T

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