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コメディカル組織運営研究会

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no.40 「心のコントロールについて」

 組織運営を学ぶ中で、組織構造や組織論など様々な方法があることに、毎回驚きと新たな発見を感じています。しかし、組織内でのリーダーや管理職は多くのストレスを感じている人も多いのではないでしょうか。自身もスタッフ教育、上司とのやりとりの中でストレスを感じることが多く、それを打破するために一冊の本を手に取ってみました。

 

  精神科医の名越康文の「自分を支える心の技法」という本でした。近年、怒りをコントロールするアンガーマネジメントについての著書は多くありますが、名越先生は看護師向けへのアンガーマネジメント講義もされていることに興味を持ち選んでみました。

 

 怒りは幼少期から生活の中で自然に育成されています。しかし、怒りは時には人生を狂わせることもある恐ろしい現象でもあります。最近では「ハラスメント」の対象にもなっています。そのためにも怒りのコントロールが重要であると思われます。

 

 著書の中で「怒りという人間の暗部を認識することが大切」であるといわれています。人は幼少期より「怒りにより人を動かし、不快を解消する」方法を使用しています。そのため、怒りは自然であるといわれています。これらを認識することで、自身の怒りに気づくことができるとされています。

 

 また、全ての出来事は様々な事象が絡み合い生まれています。何十・何百という多要素が、網の目のように絡み合って‘いま’がつくられています。この「網の目的世界観」は、仏教の教えにも取り入れられています。

 

 上記の内容を知ることで、自身の怒りに気が付きコントロールが可能になるかもしれません。人は細かい怒りなども含めると一日に百回以上は怒りに遭遇していると言われています。その中の数個だけでも変化が起こることで人は明るく生活ができると書かれていました。

 

  今回、怒りについて知ることで自身の心の状態を把握し、ストレス軽減に努められるのではないかと思いました。怒りのコントロールを子育てで実践してみましたが、仕事と子育てでは感情のコントロールが全く異なり、自身の怒りに気づけていないと感じました。網の目的世界観への認識については模索中です。

 

2016年月11月1日 T・Y

 

参考文献

・ 名越康文:自分を支える心の技法.ちくま文庫 2015年.

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